Blog on Duty of Care 海外における企業の安全配慮義務

渡航者における心血管疾患リスクへの備え

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心血管疾患とは、心臓と血管に関わる循環器の病気が広く含まれます。
なかでも冠動脈疾患(心臓発作)や脳卒中がよく知られています。

毎年約1,770万人が心血管疾患で命を落としており、世界全体で死亡原因の31%を占めていると推定されています。*
心血管疾患は緊急搬送が必要になったり、場合によっては死に至ることもあります。そこで社員の渡航にあたっては、事前に心血管疾患の有無を確認することが重要です。

循環器の専門的医療が受けられるかどうかは、国によってかなり開きがあります。常用している薬が現地では手に入らない可能性があるほか、同じ薬が存在していても異なった名称で呼ばれていたり、投薬量が国によって異なることもあります。また救急医療の担当者が、現地の言葉しか話せない場合もあります。

インターナショナルSOSは、想定される上記のようなシチュエーションを踏まえ、渡航先の循環器科の診療レベルについて、あるいは緊急医療搬送体制についての評価と事前のアドバイスを行います。

*出典:世界保健機関


冠動脈疾患とは?

冠動脈は、心筋に酸素や栄養素を届けている動脈です。冠動脈の内膜にプラークが形成され、血流を低下させたり、血管が閉塞したりすることで冠動脈疾患となります。血管の詰まり具合によって、痛みを感じたり(狭心症)、心臓発作(虚血性心疾患)を起こしたりします。

冠動脈疾患のリスク要因としては、不健康な食生活、運動不足、喫煙、過剰な飲酒などが挙げられます。これらの要因が高コレステロール、高血圧、高血糖、肥満などを引き起こします。

他のリスク要因としては、性別(男性のほうが高リスク)、年齢、家族歴、人種などもあります。冠動脈にプラークが形成されていても、まったく症状がないことも多くありますが、心筋への血流が低下することで、胸部の痛みなどの症状が見られる場合もあります。胸部の痛みは、息苦しさ、圧迫感、窒息感、締め付けられるような感じ、焼け付くような感じなどと表現されます。痛みは、左肩や左腕、あごや首などに現れることもあります。

胸部の痛みを引き起こす病気は、他にも数多くあります。上記のような症状が見られた場合は、医師の診断を受けるべきと考えられます。

冠動脈疾患のリスクを低減する5つの生活習慣

以下のようなシンプルな方法で生活習慣を変えることで、冠動脈疾患のリスクを低減させることができます。

  1. 禁煙。非喫煙者であれば、たばこに手を出さない。
  2. 血圧、血糖値、コレステロール値の検査を定期的に受ける。
  3. 健康的でバランスの取れた食事。果物、野菜、精白していない穀物、魚、豆類を意識的にとり、塩分、糖分、脂肪分は控える。
  4. アルコール摂取を控える。
  5. 定期的に運動し、健康的な体重を維持する。


こうした心がけや生活習慣を、渡航の有無に関わらず持続させることが大切です。

インターナショナルSOSは、海外で活躍される企業や
その社員の方々に医療とセキュリティのアシスタンスサービスを
提供しています。詳細は下記webサイトをご覧ください。
http://www.internationalsos.co.jp/

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