Blog on Duty of Care 海外における企業の安全配慮義務

乳幼児連れで飛行機に乗る際の注意点 - ゴールデンウィークの旅行に向けて

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MedAireは医療、渡航、安全に関するサービスを、旅客機の乗客や航空サービス会社専門に提供する、インターナショナルSOSの関連会社です。そのMedAireとインターナショナルSOSが共同で、乳幼児とのフライトをより安全なものにするアドバイスを発表しました。

このアドバイスは機内の緊急医療について5年間調査した結果に基づいています。MedAireは30年以上に渡り世界各国の航空会社に機内医療支援を提供し、フライトクルーをサポートすることで、機内の医療事案に関する業界最大のデータベースを有するようになりました。 

MedAirの航空医療の専門家で世界的に著名なパウロ・アルブス博士とインターナショナルSOSの医療部長ニール・ナーウィッチは、アレクサンダー・ロタ博士およびユニバーシティ・ホスピタル・レインボー・ベビーズ&チルドレン・クリーブランド病院と協力して、MedAirが所有する機内医療事案(in-flight medical events:以下、IFME)の膨大なデータを精査しました。調査では2009年1月~2014年1月までの114,000件以上のIFMEを評価し、この内10%以上が子供(新生児~18歳)に関連するものだと判明しました。 

MedAirのパウロ・アルブス博士によると「子供が医療行為を必要とする事案は、ほとんどが既往症に由来するものですが、3%強がフライト中の怪我によるものでした。これらの怪我のうち、35%は2歳未満の乳幼児のものでした。最も多かった怪我は火傷、打撲、裂傷で、その主な原因は熱い飲み物やスープをこぼしたり、保護者の膝の上から転落するケースでした。しかし幸いなことに、保護者がいくつかの事に注意するだけで、機内での病気や怪我を未然に防ぐことができます。」 

 ゴールデンウィークに家族連れで移動する機会が増えると予想される中、MedAirとInternational SOSは最近の調査結果を元に子供と旅行する保護者の方々に役立つアドバイスを提案します。 

小さなお子様と旅行をする保護者へのアドバイス

1. お子様が旅行できる健康状態であることを確認する
既往症がある場合は、渡航前に小児科医とよく相談してください。出発時にお子様が病気である場合は、ゲートの係員にその旨を伝え、離陸前に適切な措置ができるようにします。上空では対処法も限られますが、出発前に適切な予防措置をとることで、緊急事態を防げます。 

2. 準備を整える
乳児や幼児は主に胃腸や呼吸器に関連した症状を発症します。保護者は鎮痛剤や抗ヒスタミン剤、酔い止め等、機内で必要になり得る常備薬を用意しておくと良いでしょう。常備薬は必ず機内持ち込みの荷物に入れ、液状の薬は保安検査場のガイドラインに沿ったトラベルサイズのものであることを確認してください。 

3. 座席位置
正しい座席を選ぶのは重要です。経済的余裕があれば、乳児を膝の上に乗せるより、座席をひとつ確保したほうが良いでしょう。最も安全なのは、FAA(アメリカ連邦航空局)に承認された航空機専用チャイルドシートに常時着席させることです。離陸や着陸時以外でもチャイルドシートを使うことで、保護者の膝の上から足元や通路に転落することを防止できます。お子様用に座席が確保できない場合は、次善の策として窓側または中央の席を選ぶべきです。機内の怪我の多くは頭上の荷物入れから物が落下したり、お子様が通路に転落したり、他の乗客やフライトクルー、機内食カートとぶつかったり、他の乗客に熱い飲み物を手渡す際にこぼしたりすることで発生します。乳児を通路から遠ざけることで、よくある怪我を予防できるだけでなく、よりお子様の注意を保護者に向けて見守ることができます。

4. 保護者は交代でお子様の面倒を見る
複数の大人が一緒に移動する場合は、一人がお子様を見ている間に別の方が休めるよう、交代で面倒を見ましょう。フライト時間が長くなるほどお子様は落ち着きがなくなってきます。その為、お子様が気を紛らわせる事ができるようおもちゃを用意し、チャイルドシートに座っていない時間を最小限に抑えると良いでしょう。 

5. 安全に睡眠を取る
睡眠中の事故は自宅でも上空でも、どこにいても起こり得るものです。飛行機内でも窒息や乳幼児突然死症候群による死亡リスクがあるため、乳児の安全な睡眠を心がけてください。保護者の膝の上で乳児が眠る場合は、服を着すぎていたり、体温が上がりすぎていない事を確認して、充分に呼吸ができることを確認してください。 

万が一の緊急時は落ち着いて行動してください。助けてくれる人が必ずいますので安心しましょう。お子様に異常が見られたらすぐにフライトクルーにお知らせください。何かがおかしいと思ったら、早めの行動に越したことはありません。対処は早いほど良いと言えます。航空会社には機内で健康を害した乗客を介助するための手順があります。

フライトクルーは救急救護の研修を受けており、緊急事態にどのように対処すれば良いかを理解しています。多くの場合は地上にいる救急医療従事者にアドバイスやサポートを求めて遠隔で医療支援を行います。

インターナショナルSOSは、海外で活躍される企業や
その社員の方々に医療とセキュリティのアシスタンスサービスを
提供しています。詳細は下記webサイトをご覧ください。
http://www.internationalsos.co.jp/

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