Blog on Duty of Care 海外における企業の安全配慮義務

ワールドカップ観戦旅行のアドバイス

soccer.jpg

第21回FIFAワールドカップがロシアで2018年6月14日からスタートし、7月15日まで熱戦が繰り広げられます。FIFAワールドカップは世界各地から多くの観客が集う世界的イベントです。

インターナショナルSOS/コントロールリスクスは、ワールドカップを観戦する旅行者のために、安全な旅行のガイドラインとして、ロシアの健康と安全に関する状況の概要や、健康と安全の視点からのリスク評価、その他関連する旅行情報を公開しています。 

インターナショナルSOS/コントロールリスクスのセキュリティー専門家、ティミュール・ベグゼイノフは以下のように述べています。「ロシアワールドカップのために数万人がロシアを訪れると予想されるなか、様々な要因からリスクも発生するでしょう。公共交通機関の利用、人混みでの軽犯罪に対する注意、宿泊先の安全性、ビザ要件等の手続きに関連して、仕事の予定も混乱が生じる可能性が高くなります。」 

「在ロシアの企業やその従業員、さらに取引先の招待客は渡航先に関する最新のアドバイスやサポートを入手してください。例えば『外国人は入国から3日以内に関連当局に届け出を行わなくてはならない』という新たな法律が施行された、といった情報は極めて重要です。滞在中は常にパスポートを携帯すること、認可されたタクシー以外利用しないこと、タクシーの運転手はロシア語以外話せないと思ったほうがいいこと、オンライン上で政治的声明を投稿したり、論争に発展しうる議題に関わらないこと等も気をつけてください。」 

インターナショナルSOSのリージョナルメディカルディレクター、オリヴィエ・バールズ博士は更に付け加えます。「ロシアの医療施設の多くはこの数年で改装されているものの、医療の水準は必ずしも国際的な基準に達しないことを念頭に置いておいたほうがいいでしょう。複数言語でのコミュニケーションをとれるようにすること、現地通貨で支払えるようにすることなど、もしものときのために準備しておきましょう。企業や渡航者は渡航前に医療サポートに関する計画を行い、軽度な病気だけでなく、より深刻な医療的緊急事態に備えておくべきです。」 



ワールドカップの各会場への旅行のアドバイス

  1. 民泊を利用する場合は、滞在先に到着して72時間以内に地元の移民管理機関に滞在登録がされているかホストに確認します。(ロシアには滞在する外国人に対して「滞在登録」を義務づける制度があり、手続きを行うことができるのは滞在先の身元引受人であるため。詳しくはこちら。)
  2. 車の運転を避け、認可されたタクシーだけを使用します。ホテルやその他の重要な住所はロシア語で書いたメモを持ち、オンライン/オフラインのロシア語翻訳サービスも用意します。安全上の問題が発生した場合、会員であればインターナショナルSOSアシスタンスセンターまで連絡して、言語サポートを受けることもできます。
  3. 貴重品を安全な場所(ホテルの金庫等)に保管し、経済力をあからさまに見せびらかすことは避け、少額の現金のみ持ち歩くようにします。
  4. LGTBQ(性的少数者)の旅行者は公共で愛情を表す行為を避けてください。ロシアでは「ホモセクシャルプロパガンダの推進」は違法と考えられています。
  5. 自らの出自や特徴により影響がおよびそうな外交問題がないか注視し、公共の場で政治について議論することを避けます。SNSへの投稿内容は細心の注意を払ってください。
  6. 騒動の気配を感じたらその場を離れ、安全な場所(ホテルや現地オフィス)に戻り、状況が安定するまで待ちます。
  7. 情報セキュリティー対策も忘れずに。公共のWi-Fiネットワークを避け、通信機能を使用しないときは携帯電話のBluetoothやWi-Fiをオフにします。
  8. 旅行者は問題が起きた場合の医療計画を事前に立てておきましょう。


さらに詳しいアドバイスはこちらから(英語)。

インターナショナルSOSは、海外で活躍される企業や
その社員の方々に医療とセキュリティのアシスタンスサービスを
提供しています。詳細は下記webサイトをご覧ください。
http://www.internationalsos.co.jp/

Blog on Duty of Care ~ 海外における企業の安全配慮義務ブログ ~ Duty of Careとは? Blog on Duty of Care