今年も本格的なインフルエンザの流行が予測される時期になりました。患者数も増加傾向にあります。
インフルエンザはウイルス性疾患で、突然の発熱、咳、頭痛、衰弱、筋肉痛などを引き起こします。大半の患者は軽症ですが、健康状態の不安定な方、妊娠している女性、年配者、幼児などは重症化し、最悪の場合は死にいたることもあります。
ポスターによる啓蒙、社内メールでの注意喚起、インフルエンザ予防接種など、多くの企業が社員や社員と家族に向けた対策を行っていますが、インフルエンザがビジネスに与える影響は非常に大きなものです。アメリカ政府の発表によると、インフルエンザが原因で年間1億1100万営業日が欠勤に費やされ、約70億ドルの事業損失を与えているとのことです。
日本においても、年間約1,000万人がインフルエンザに罹患し、約1万人が死亡しているとの報告があります*。
*厚生労働省「事業者・職場における新型インフルエンザ対策ガイドライン」
インフルエンザの感染経路
インフルエンザの主な感染経路は、咳やくしゃみによる飛沫感染と、感染者の唾や鼻水などのウイルスが付着した手で触れた物(電車のつり皮、階段の手すり、ドアノブ、電源スイッチ等)からの接触感染の2つがあります。感染を防ぐための有効な方法としては、以下が挙げられます。
〇 予防接種を毎年新たに受ける
〇 外出後の手洗い、うがい
〇 室内での適度な湿度の保持
〇 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
〇 人混みや繁華街への外出を避ける