- 仕事で海外に渡航する女性の数は毎年増加1
- 女性の渡航先の約30%は、渡航リスクが「極めて高い」、「高い」、または「中程度」と格付けされた国や地域2
- 渡航リスクが「極めて高い」または「高い」と格付けされている国や地域への女性の渡航は、2012年から2014年にかけて24%増加1
- 女性の渡航者は、男性の渡航者とは異なるリスクを考慮すべき
インターナショナルSOSとコントロール・リスクスは、ビジネストラベラー、危機管理担当者、駐在員を対象に渡航前の準備を支援するトラベルリスク対策プログラムに、新しく女性のセキュリティ対策eラーニングを導入したことを発表しました。
女性のセキュリティ対策eラーニングでは、女性渡航者向けに実用的なヒントや実践的なアドバイス、女性が直面する一般的な脅威、それらのリスクを軽減するための方策を提供しています。(2016年初旬、日本語含む多言語にて導入予定。現在は英語版のみ)
インターナショナルSOSとコントロール・リスクスのリージョナルセキュリティマネージャーであるイライザ・マレーは次のように語っています。
『女性の社会進出が進む中、これまでより頻繁に、そしてより遠隔地へ渡航する女性が増加していますが、こうした労働力の変化に対応した社内ルールやプログラムの導入が遅れている企業が大多数であることが明らかになりました。』
インターナショナルSOSとコントロール・リスクスが共同開発した、世界中を移動する社員との連絡やリアルタイムでの渡航者追跡、非常時の迅速な対応などを支援するオンラインツール『トラベルトラッカー』3の旅程分析によると、仕事で海外に渡航する女性の数は前年より13%増加しており、渡航リスクが「極めて高い」または「高い」と格付けされた国や地域への渡航も増加しています。
マレーはさらに次のように述べています。
『社員の渡航リスクを軽減するよう努めることは、企業が配慮すべき義務といえます。企業のトラベルリスク対策プログラムの一環として、性別にかかわらずすべての社員に渡航前のアドバイスと安全対策トレーニングを提供する必要があります。残念ながら、大多数の企業ではこの体制がいまだ整っていません。』
最近公開されたベンチマーク調査「Policy in Practice 2015: Business Travelers」(Forum for Expatriate Management発行)でも、調査対象となった企業の半数以上が、ビジネストラベラーに対して安全対策トレーニングを提供していないことが報告されています。4
インターナショナルSOSとコントロール・リスクスが提供するトラベルリスク対策eラーニングプログラムについてはこちらからお問い合わせ下さい。
【参照】
1. インターナショナルSOS調べ: トラベルトラッカー3で、2012~2014年の渡航者の旅程から収集した渡航データを調査。海外渡航とは、渡航者の到着国が出発国と異なる場合であると定義
2. インターナショナルSOSとコントロール・リスクスは、政治的紛争(テロ、反政府活動、政治的な要因による混乱、戦争)、社会不安(宗派、地域、民族紛争)、暴力犯罪や軽犯罪による渡航者や駐在員への脅威に基づき、国別の渡航リスクを「極めて高い」、「高い」、「中程度」、「低い」、「極めて低い」の5段階に格付け
3. トラベルトラッカー:渡航前アドバイスの自動配信、リアルタイムの渡航者追跡、世界中を移動する社員との連絡手段などを提供し、病気、事故、政情不安、自然災害など非常時の迅速な対応を支援するオンラインツール。インターナショナルSOSとコントロール・リスクスによる共同開発
4. 「Policy in Practice 2015: Business Travelers(ポリシーインプラクティス2015:ビジネストラベラー)」(Forum for Expatriate Management(FEM:海外駐在員マネージメントフォーラム)発行)
http://www.totallyexpat.com/reports/policy-in-practice-2015-business-travelers(英語)