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ケーススタディ

パリ同時多発テロ事件

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パリ同時多発テロ事件

2015年11月13日夜、パリで同時多発テロが発生しました。サン=ドニにあるスタジアム、スタッド・ド・フランス付近で3名による自爆テロ、それに続きパリ市内のカフェやレストラン、コンサート会場で相次ぐ自爆テロと銃の乱射により130名の犠牲者が出ました。

21:36 最初のテロ事件発生
21:46 最初のアラートメール配信
22:30 アシスタンスセンターに増員を掛けて対応強化

アシスタンスセンターの人員増員による対応強化

24時間365日体制のアシスタンスセンターは事件の第一報を受け、状況確認と会員企業のサポートのために人員を追加配備しクライシスマネジメントに当たりました。

ヨーロッパのセキュリティチーム及びドバイとシンガポールのリージョナルセキュリティセンター、そしてパリ、ロンドン、フィラデルフィアのアシスタンスセンターが連携し、明確で一貫性のある渡航アドバイスと最新の状況をアップデートし続けました。そして、テロ発生エリア近郊にオフィスを構える会員企業を含め、テロ発生時にパリにいたメンバーへ必要なアシスタンスを提供しました。

事実に基づいた客観的なアドバイスを提供。トラベルトラッカーも有効活用されました

刻々と変化する状況を会員企業が正しく把握し、出張計画の継続や企業の安全配慮義務を遂行できるよう、事実に基づいた客観的なアドバイスを行いました。

メディアの憶測やソーシャルメディア上のコメントに惑わされることなく会員企業が冷静な状況判断をする上で、インターナショナルSOSが提供するリスク評価や渡航アドバイスなどの総合的な情報がその一助となったはずです。

移動の安全性を確保するエスコートや護衛など現地でのサポートも提供しました。クライシスサポートという観点では、今回の事件が会員企業に対しどれほどのリスクをもたらすのか、そして状況に応じた最適な対応とはどういったものか、現地滞在中の出張者や駐在員にはどのように情報発信をしていくべきかなどの相談に乗り、アドバイスを提供しました。

会員企業の社員の所在を確認しサポートを提供するために、トラベルトラッカー*からの情報も最大限に有効活用されました。(*トラベルトラッカー:リアルタイムの渡航者追跡、世界中を移動する社員との連絡手段などを提供し、非常時の迅速な対応を支援するオンラインツール)

テロ事件から1週間後、緊急オンラインセミナーを開催

テロ事件から1週間後、全会員企業を対象に緊急オンラインセミナーを開催し、アシスタンスセンターに最も問い合わせの多かった事件に関する5つの質問とその回答を共有しました。

11月13日から16日の4日間だけで、このテロ事件に関してアシスタンスを提供したケースはフランスだけで468件にのぼり、電話相談も800件を記録しました。さらにベルギー182件、イギリス86件、ドイツ51件、最終的にフランスでは628件のアシスタンスを提供しました。またアラートメールは初報から計41本を数え、事件の起きた現場だけではなく、欧州への影響もカバーしたものとなりました。

インターナショナルSOSは、今回のような事件が起きた際にどのように対処すべきか備えられるよう出張者に向けた研修の導入、あるいは出張規定の見直しに関するアドバイスを会員企業に提供しています。