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ラマダン期間は従業員の健康と安全を最優先に

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断食中の従業員をサポートするには

イスラム暦の重要な月であるラマダン。今年は2月28日*頃に始まり、29~30日間続くと予想されています。この期間中、全世界で約20億人のイスラム教徒が夜明けから日没まで断食を行います。
インターナショナルSOSは、ラマダン期間の精神的成長と再生において、身体的・精神的双方のウェルビーングを優先する重要性を強調しています。組織は、断食に伴う身体的な負担や生活習慣の変化を認識し、イスラム教徒の従業員の健康、安全、そして全体的なウェルビーングを最優先しましょう。

弊社の医療チームは次のようにアドバイスします。
「ラマダン中に断食をしている従業員のために、協力的で多様性を尊重する環境を整えることが非常に重要です。スフール(断食に入る夜明け前の食事)やイフタール(日没後の断食を解く食事)でバランスの取れた食事を摂ること、適切な水分補給、十分な休息、そして聖なる月の間に健康的なワークライフバランスを確保するなど、組織は健康的な習慣を促進することで、その取り組みを明確にできます。」

また、弊社セキュリティチームは、次のようにアドバイスします。
「ラマダン期間中にイスラム教徒が多数を占める国に渡航、勤務する方は、現地の習慣や伝統に慣れることをお勧めします。ラマダン期間中、イスラム教徒が多数を占める国では、企業や政府機関が通常、勤務時間を調整します。一部の地域では、断食をしていない方も日中の公共の場での飲食や喫煙を控えることが求められます。さらに、イフタールに向けて交通渋滞が発生する可能性があります。この期間中に渡航する場合は、遅延の可能性を考慮して、事前に旅程を計画することをお勧めします。」

ラマダンの終わりを祝うイード・アル=フィトルは、多くの国で祝日とされ、たくさんの人々が集まって祝う時期です。従業員の健康、安全、ウェルビーイングを優先し、現地の慣習を理解することで、組織はこの重要な時期に協力的で多様性を尊重する環境を整え、事業の継続性と従業員全員の安全を確保することができます。

ラマダンの断食を行う従業員をサポートする組織の皆様へ
インターナショナルSOSからの5つのヒント

 

1. 健康的な習慣の促進

断食をしていない時間帯、スフールからイフタールの間に少なくとも2リットルの水を摂取して水分補給をするよう従業員に促しましょう。栄養価の高い食事を摂ることがエネルギーを維持し、睡眠の質を高め、日中の集中力と生産性を維持するのに役立つことを強調しましょう。

2. オープンな環境の育成

宗教的慣習に関する明確で包括的な方針を定め、オープンなコミュニケーションを促進しましょう。従業員がラマダン期間中の自分のニーズについて安心して相談できるようにし、尊重と支援のある職場環境を育みましょう。
宗教的な行事に関する明確で包括的な方針を確立し、オープンなコミュニケーションを促進しましょう。従業員がラマダン期間中に自分のニーズを安心して話し合えるようにし、尊重と協力が根付いた職場環境を育むことが大切です。

3. メンタルヘルスとウェルビーイングのリソースへのアクセスを提供

精神的および感情的な健康を含む全体的な健康を促進するリソースに簡単にアクセスできるようにしましょう。これには、従業員サポートプログラム(EAP)、マインドフルネスプログラム、および関連リソースなどが含まれます。

4. 柔軟性な勤務体制の推進

祈りのための休憩時間を考慮して始業時間や終業時間を調整するなど、柔軟な勤務体制を提供するようにしましょう。従業員にサポートを実感してもらうためには、理解と柔軟性が欠かせません。

5. 必要なリソースの提供

ラマダン期間中に従業員が健康的な選択ができるよう、食事のアドバイスやエネルギー維持対策などの実用的なアドバイスを共有しましょう。職場での健康とウェルビーイングのガイドラインを広めて、従業員の全体的な健康に対する配慮と取組みを示しましょう。

より詳しいアドバイスや、個別のサポートにつきましては、こちらからお問い合わせください。

*ラマダンの正確な開始日は、新月の目視確認によって決定されます。

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